そうした状況を危惧した梨農家が両町にいました。
「このままでは梨がなくなってしまう。毎年梨の樹が切られ、梨畑が消えていくのを見ると胸が締め付けられる…。
生産者の高齢化問題、さらにお客様の高齢化問題もあり、新たなお客様を獲得するためにはどうしたらよいのか。梨産地として地域を盛り上げていくにはどうしたらよいのか。」
まずは知ってもらうことから始めようと動き出しました。インスタグラムやフェイスブック等のSNSを活用した情報発信を始めました。梨の成長の様子や先輩梨農家のお話、農家でないと体験できないこと等々。
その活動が他の梨農家へ伝わり仲間が集まってきました。各町の梨組合、さらに行政を巻き込んだ活動が広がり始めました。
一人ひとりの力は小さいかもしれませんが複数集まれば大きな力になります。
今回は梨の産地である神川と上里、言わばライバル産地の生産者が手を組んだ取組やその思いを紹介します。